なぜ、男の服は普通でいいのか。
「普通の服」とは、長い歴史の淘汰を経て今の時代もスタンダードとして生き残っている、ベーシックでシンプルなデザインの服です。
その代表格がシャツとチノパンツ。
具体的な商品としては、ユニクロのオックスフォードシャツとヴィンテージレギュラーフィットチノ。
なぜ普通でいい、と思うのか。それには3つの理由があります。
理由1:初心者の入門編として合理的
ファッションの話になると、「着こなし」という言葉がよく挙がりますが、着こなしは料理に例えると「味付け」のようなもの。
そして、個性的なデザインの服やトレンド性が高い服は、料理に例えると初心者には取り扱いが難しい食材のようなものです。
個性的なデザインの服やトレンド性が高い服を使ったコーディネートは、作り手の技術や経験が不可欠なフランス料理のようなもので、初心者が挑戦しても上手くいく確率は低いでしょう。
とりあえず美味しい料理を作りたいだけなら、誰が作ってもそこそこ美味しくなる料理から始めるのが合理的でしょう。
例えば白ご飯にお味噌汁のようなシンプルな料理なら、失敗は少ないでしょう。
「普通の服」は白ご飯やお味噌汁のような存在です。
理由2:誰にでも似合う
「普通の服」は誰にでも似合います。年齢や体型、外見などを問いません。
自分に似合う服とはどんな服なのか、ということで悩んでいる人は少なくないと思いますが、 普通の服を着ていれば,似合う、似合わないの悩みとは無縁でいられます。
「普通の服」なら年齢も関係ありません。一生モノとまではいかないでしょうが、「普通の服」なら汚れたり擦り切れたりして着られなくなるくらいまでは、違和感は生まれないでしょう。
理由3:どんな服にも合わせられる
どんな服にも合わせられるということは、他の服とマッチするかどうか、といったことを考える必要がないということです。
服を買うときに手持ちの服のラインナップを思い浮かべて相性を考える、という手間も省けますし、朝コーディネートを決めるときも、時間がかかりません。
また、将来的に自分の服の好みが大きく変わっても合わせられるので、「今とりあえず」で買っても無駄にはなりません。
男の服は普通「が」いい。
僕は男の服は普通でいい、だけでなく、普通「が」いい、とも思っています。
服を熟知したプロ中のプロと言えば、ファッションデザイナーが挙がりますが、ファッションデザイナーの多くは普通の服を着ています。
この記事は以下のブログ記事の内容を編集したものです。